誰かのために、自分のために。

社会福祉士に落ちてしまったみずのりが、みんなと一緒に社福を勉強する場所です。たまに医療系のこともお話しするかも。

社会理論と社会システム

今年の試験は共通科目でミスってしまったみずのりです。
比較的簡単な年だったのに、時間切れになってしまい……。
なので、今年は共通科目で点を稼ぎたいと思っています!


さて、今日から社会理論と社会システムです。
この科目は、似たような言葉が出てきたり、人の名前がいっぱいなので、ごちゃ混ぜにならないように気をつけるのがポイントです。


まずは、社会システムから。
資本主義社会の集団において2通りの分け方が存在します。
階級階層
この違い、わかりますか?
階級とは、生産手段を持つか、持たないかで分けられた集団です。
生産手段を持つものをブルジョワ(いわゆる資本家)といい、持たないものをプロレタリアート(労働者)といいます。これは有名ですね。
階層とは、共通の地位にある人々の集団のことです。たとえば、同じ学歴、同じ職業、同じ所得など。
階層の中には、階層移動という社会移動があります。
個人の生涯の階層移動を世代内移動、親子間の階層の違いを世代間移動といいます。
この時点で階級と階層の違い、世代内移動と世代間移動の違いを明確に出来ないと混乱します。笑
ちなみに、世代内移動が可能ということは、業績主義社会(能力・努力が評価されて職業選択に結びつく近代的社会)であることをあらわします。ヤングはこの業績主義社会をメリトクラシーと呼びました。


社会システムと法の関係といえば、ウェーバーが有名です。ウェーバーは支配を3類型に分けて考えました。
伝統的支配・・・伝統的に存在する支配と服従の関係
カリスマ的支配・・・支配者のカリスマ性によって支配と服従関係が成り立つこと
合法的支配・・・形式的に正しい手続きを通して制定された規則に基づく支配と服従の関係。その典型が官僚制。
ウェーバーは官僚制の特徴を、規則による職務の配分、ヒエラルキー、公私の分離、文書による事務処理、専門的職員の任用、没人格的などとしている。まさに公務員という感じ。(役所が早い時間に閉まるのどうにかならんかね……)
マートンはそんな官僚制の原則が急な環境変化への適応を阻害し、組織行動の非効率に帰結するという官僚制の逆機能を指摘しました。
リプスキーは、政策決定に係わる官僚=テクノクラート、政策決定に携わらないにも関わらずクライエントと対面し、法規に縛られている官僚=ストリート・レベル官僚と呼びました。言いえて妙だなあ。


ホッブスは『リヴァイアサン』において「万人の万人に対する闘争」から脱却して社会秩序を成立させるには、人間が持つ自然権を社会契約によって国家権力へ譲渡する事が必要としました。人間はそのままの状態だと争いが起きてしまうため、社会秩序を成立するためには国家が人間を支配すればいいじゃんという理論です。
それをパーソンズは「ホッブス問題」としてどのような社会秩序の成立が可能か論じました。


ここからは現代社会のシステムの話になります。
今の社会は成果主義が増えつつあります。成果主義は、短期的な成果でその人の賃金や昇進を決定することです。逆は終身雇用制で長期的に見て会社への貢献を賃金や昇進に反映させることです。
今の社会は派遣などの非典型雇用(非正規雇用)が増えつつあり、正規雇用との格差が問題になっていますが、同一の仕事についている限り、雇用形態で賃金に差をつけるべきではないという考えを均等処遇といいます。みずのりも非典型雇用ですが、正規雇用者との格差を身にしみて感じています……。
その一方で、賃金が発生しない家事労働などの産業社会に不可欠だが、賃金が支払われない労働をシャドウワークといいます。それに加えて、地域活動やボランティア活動などを含めた概念をアンペイドワークといいます。この2つの違いもしっかりおさえておきましょう!


今日はこの辺で!
次回はさらに現代社会を詳しく覗いていきます!


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